例えフィリピンやミャンマーの田舎町に生まれたとしても、きちんと勉強して学歴と職歴をつければ先進国*1に来て20万、30万、場合によってはもっともっと稼げるんだから、いい世の中になったよね。この国でビザのハンデを乗り越えて働いてる人たちには、優秀な人が多いです。ほんとうに、いい世の中になったと思います。
こういう方向に世界が動いているので、日本人というだけで高い給料をもらっていた人の給料が減り、減らない場合は単位給料あたりの仕事量が増える(社会全体のブラック企業化)、というのは当然の流れです。だから、日本だけを見ていたら、世界はどんどん悪くなっていくという考えが主流になり、それが閉塞感につながっているのでしょう。それ自体はわからないこともないです。そりゃだれだって、自分の将来の給料(に含まれる日本人プレミアム)がどんどん減っていくとなったら、いい気分はしないでしょう。
でもちょっと外に目を向けると、世界はどんどん良くなっている、少なくともよくなる方向に向かっている、としみじみと思います。
未来に対して前向きに考えられること。それがこの国に来て得た一番大きなものかもしれません。

*1:一番はシリコンバレーだけど、シンガポールも含む