友桐夏「春待ちの姫君たち」
- 作者: 友桐夏,水上カオリ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 文庫
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (79件) を見る
こっちの予想の斜め上どころか完全に違う次元に到達するかのような、面白いという言葉にある意味という枕詞がつく前作と違って、まっとうに普通に面白い話でした。衝撃の絶対値は前作のほうが上だけど。
友桐夏、甘いだけの存在じゃなくて、弱さと芯の強さ、そしてある種の黒さを内包した”少女”を書ける希少な作家さんですね。上手く売ってけば桜庭一樹みたいなポジションを獲得できそう。
誰もが楽しめるとは言わないけど、ちょっとでも興味を持ったなら注目してみる価値はある作品だと思います。