友桐夏「楽園ヴァイオリン」

その塾は、『特別』な塾。入塾出来るのは『特別』な生徒。天才と称されるバイオリニストの盟は音楽枠で塾に入学し、数は少ないものの素敵な友人と素晴らしい時を過ごした。なわけあるか! いつものごとくリリカル・ミステリーでしたw
少女趣味なのにやたらと緊張感のある(w 箱庭世界に関してはこれまでで一番良かったかな。綺麗な、だけど鋭い刃物を突きつけあうような、自意識に起因する女の子の虚虚実実の駆け引きも面白かった(興味深かった)です。そこで繰り広げられる日常の謎が好みだったてのもあるのかもしれません。
例によって、ラストで「白い花の舞い散る時間」(感想)とリンクしてるから、そっちから先に読んだほうがよさげです。