道尾秀介「ラットマン」

ラットマン (光文社文庫)

ラットマン (光文社文庫)

これはいい。
高校依頼のアマチュアバンド、年末のライブに向けてその日は最後の練習となる予定だった。主人公と交際している元ドラマーが死体で発見されるまでは。という現在の事件と、主人公が20年前に遭遇した事件がクロスオーバーしながら展開されます。
後半に二転三転する状況にミステリとして関心しました。しかもそれだけじゃなくて、過去の(ネタバレにより省略されました)
事件も、主人公たちの感情の描写も重いから、読んですっきりすることはないけど、驚くことは間違いないんじゃないかと思います。単純な驚きの絶対値では、近年一番かもしれません。
久しぶりに面白いミステリを読んだ気がします。