大石まさる「キラリティ」

木星と火星の間の無重力世界、小惑星帯で生まれた双子が、まだ見ぬ世界を目指し月へ渡り身分を偽称しさらに地球を目指す。というのがストーリーラインになります。地球の1G、月の0.6G、そして小惑星帯の0Gと、生まれと育ちで耐えられる(重力)加速度の違いによる差別がある中、どこにいくにも明るく前向きな双子がいいですね。
デブ猫ライプニッツが傍観者ポジションにいるシリーズなんですね。「水惑星年代記」のような息の長い作品になりそうな気がします。
人類は昔からそうだった。地平線の向こうに、山の向こうに、海の向こうに、何があるのか?確かめなきゃいられない。
でも「水惑星年代記」のほうが好きかな。