緑のルーペ「青春のアフター」1,2巻

いい。
クラスのはみ出し者同氏で仲良くしていた、そして僕が好きだったさくらが、僕たちにちょっかいを出すうざい金髪に告白しているのを見て、思わず邪魔をしてしまった。怒っているさくらにつげなくふられたと思ったら、目の前からさくらが消えて――それから16年たった今、あの時のままの姿で僕の前に現れた。
ということで、タイムスリップの青春ものです。彼女ができて同棲を始めたばかりの主人公である鳥羽も、金髪だったけど実は結構いいやつだった倉橋も、16年の年月を経てそれなりに変わっています。昔のことは割り切って、現在の環境も悪くなく、しがらみもできてそこそこ楽しく暮らしていた。そんなところに、鳥羽の執着と依存の対象であり「青春」そのものだった存在が当時のままの姿で現れる。しかもちょっとデレる。あかん、誰も幸せにならない展開だ、これ。
ここまででだいぶ胃の痛い展開が続いていますが、これからますますダウン攻撃な精神に来る展開が待っているのでしょう。続きも楽しみです。