恩田陸「木曜組曲」

木曜組曲 (徳間文庫)

木曜組曲 (徳間文庫)

恩田陸の初期作品です。Kindleでセールだったので読んでみました。
耽美系女流作家の重松時子が毒を飲んで自殺をしてから4年。毎年、彼女の命日に近い木曜に集まっていた5人の女性作家や女性編集者たちは、時子の自殺に割り切れない思いを持っていた。4年の歳月を経た今年の木曜は、話の流れから時子の自殺の真相を話し合うことになっていった。
これはなかなか面白いです。怪しげな女性たちが、もっと怪しげな女性に起こった事件をそれぞれの視点から推理していく。この幻想的なパーティーだけで十分楽しいですw もちろん誰もが腹に一物持っていて、謎が一つ解明しては新たな謎が出てきて最後まで飽きさせません。
酒も料理もおいしそうですが、みんな食べすぎだと思います。