つくしあきひと「メイドインアビス」1,2巻

大穴には魔力があった。その魔力が人々を捕らえて離さないのである。大穴の底を見たものはまだ誰もいない。未知へのロマンと数々の伝説を餌に、数多くの人々を飲み込んできた大穴・・・。最高ランクの「白笛」の探検家として、地面に空いた大穴「アビス」に挑むお母さんに会いたい。駆け出し冒険者の少女とアビスからやってきたロボット少年が、誰も到達したことのないアビスの底を目指す。
イイ(・∀・)!
夢のつまったハイファンタジーと見せかけて、難易度Very Hardの世界樹の迷宮でした。これがゲームだったら何度も全滅しちゃう感じです。第一階層の雑魚モンスターからめちゃくちゃ強いし、他の冒険者を捕食してたモンスターを退治して逆に栄養にしちゃったりします。何それ怖い。
美しくも厳しいアビスの世界観を丁寧に構築しつつ、これからの冒険に希望の光を見せる作劇も素晴らしいですね。きれいにまとまったらそうとうな傑作になりそうです。