長谷敏司「円環少女11 新世界の門」

7割引セールで買った円環少女シリーズをちょっとづつ読み直してたのでした。この巻から初見になります。
円環体系世界を背負い、地獄の悪鬼を殲滅せんと核兵器核戦争を企てる<九位>。自分の敵討ちではなく、未来を見据えながら迎え撃つメイゼル+仁。混乱に乗じて最後の魔法使いを倒そうと押しかける千人単位の神聖騎士団と、追い詰められるきづな+鬼火衆とその他。それぞれの存在と信念をかけた戦いはいたるところで激しさを増していった。ここは<約束の地>――審判を超えてなお、救済に遠き場所。
アトランチスのメイゼルと<九位>、幻影城でのきづなという2箇所でテンションが高い戦いが書かれる11巻です。たぶん<至高の人>アンジェロッタと<雷神>クレペンスもすごいことになってるんだろうけど、細かく描写されていませんでした。なんかもう、そこらじゅうがラスボスだらけって感じですw
特筆すべきは<最後の魔道師>きづなの戦いでしょう。再演体系という魔法の特殊性と威力があらわになり、生きたい一心で心を殺しながら相手も仲間も殺していくきづなの戦いは、壮絶すぎて変な声が出そうです。これは反則でしょ。魔法消去環境じゃないと勝ち目ないじゃん。
クライマックスに向けて怒涛のごとく盛り上がっています。続きも読もう。