石持浅海「ガーディアン」

ガーディアン (光文社文庫)

ガーディアン (光文社文庫)

いまいちかな。
幼い頃に父親を亡くした勅使河原冴の周りには、不思議な現象が起こっていた。冴がガーディアンと呼ぶその現象は、冴を傷つけようとするものに、不思議な力が手痛いしっぺ返しをする、というものだった。飲み会の帰り、込み合った帰宅電車で冴に痴漢を働いた男の指が折れるのを見たことで、同僚たちもガーディアンの存在を信じるようになる。そして悲劇が起こった。という話。
不思議なルールを設定してその上でミステリを展開するSFミステリでした。この手のミステリの常として設定から真相が逆算できちゃうという問題があるのですが、後半部分はサスペンスになってるからその心配はありません。というか、後半でサスペンスになるってどうなの?
ミステリだと思って読んでたから、びっくりしました。