さよならJリーグ

Jリーグは楽しいリーグでした。日本を離れてからも結果をチェックして、ゴールシーンのダイジェストを見ていました。
上位から下位まで極端に戦力が拮抗していて、優勝争いも残留争いもびっくりするような展開が起こる。去年まで優勝争いしてたチームがいきなり降格しました。降格一直線だったクラブがギリギリで残留し、優勝争いしていたチームが最終節の手前で全部負ける、なんてこともありました。一つの負けが、一つの引き分けが、最終結果を大きく左右し、とり損ねた勝ち点を思う。ライバルチームの結果にも一喜一憂しながら、もがけば落ちる底なし沼でじっと我慢するように勝ち点を積み上げていく。実際に一歩間違うと底なしだったりして。
今回の改革でJリーグが面白くなるかどうかはここでは問いません。どう考えてもつまらなくなるけど、それでも問いません。一番問題なのは、今回の改革が選手や監督、サポーターの意見を無視して決まったことです。この事実が何よりも不快です。検討の詳細もオープンにすることなく、サポーターや選手の意見に耳を傾けることなく、一方的に決定を宣言する。このやり方が不快極まりないです。
かつて、Jリーグはヨーロッパのリーグを目指していました。世界の水準に追いつくために、PKを廃止し、延長戦を廃止し、前後期制も廃止してきました。で、ここまできてその方向性から後退するという。残念ながら僕はそっち側へはついていけません。
来年からはヨーロッパのサッカーだけを注目することにします。