麻耶雄嵩「神様ゲーム」

神様ゲーム (講談社ノベルス)

神様ゲーム (講談社ノベルス)

半年前に転校してきた鈴木君は、教室では普段は誰とも話さずに一人で本を読んでいた。トイレ掃除で鈴木君と一緒になったときに、なんとはなしに話しかけてみると、鈴木君は面白いことを言い出した。「ぼくは神様なんだよ。当然きみの未来も、街を騒がしてる猫殺しの犯人も知ってる」数日後、猫殺しの犯人を捕まえる計画を練るために、探偵団のアジトに行ってみたら、親友の英樹が死体を発見した。ぼくは鈴木君に、神様に英樹を殺した犯人に天誅を下して欲しいと頼んだ。
( ゚д゚)ポカーン
ミステリ読みに物凄く評価されてる作品ですが、子供向けの割りに座りがめちゃくちゃ悪いです。異様な世界を丁寧に作り上げて、終盤で盛大に破壊するといういつもの麻耶雄嵩作品とはちょっとけど、居心地の悪さは変わってません。誰もかれも、神様ですらも信じられないような、殺伐とした小学校生活の末にやってくる、唐突で取り返しのつかない日常の崩壊。
小学生くらいの男の子に黙って読ませてみたいですw