西澤保彦「身代わり」
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/02/15
- メディア: Kindle版
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安槻大学の面子が事件を肴に酒を飲む、酩酊推理シリーズの最新長編になります。「依存」の後の話になるので、これまでのシリーズを先に読んだほうがよさげです。タックとタカチは療養中(?)で、ボアン先輩が主役になります。「愛情の名を借りた価値観の押し付け」というこのシリーズのテーマもさらりと書いてます。
「依存」を読んだのが10年くらい前になるのかな。重いテーマをまるで重奏曲のように幾重にも重ねながら、ラストできれいに収束する非常に完成度の高い物語なので、未読の人は是非、第一長編の「彼女が死んだ夜」から読みましょう。まだkindle判は出てないけど、そのうち出るでしょ。読んでるこっちも飲まなきゃやってらんねぇよ!レベルのドロドロした真っ黒な真相がたまらないですw
それはそれとして、安居酒屋でだらだら飲む学生時代の飲み会がたまらなく懐かしくなりましたよ。またああいうバカな飲み会したいなぁ。