http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2553
一度は世界一になり、その後どんどん没落して言った半導体業界のレポートなんですが、たぶんこれ、これからあらゆる製造業で見られる話になっていくと思います。
大型コンピューターが要求する超高性能な分野で世界一になり、安価で大量生産が求められるPCの時代が来てゆっくりと死んでいく。日本や欧米あたりが要求する超高性能な品質で世界一になり、安価で大量生産が求められる新興国に市場が移ってゆっくりと死んでいく。ほら、一緒でしょ。
新興国で求められるのは、人のいる場所をセンサーで見つけてそこだけ冷やすエアコンでも、野菜室がみずみずしさを保つ冷蔵庫でも、バックギアに入れるだけでカーナビとして使われるモニタに後ろの様子が移る自動車ではないです。エアコンとして/冷蔵庫として/自動車として最低限の機能を満たすことと安いことです。そして、ものすごい勢いで安価な製品を作っていく新興国の企業(タタとか)と、新興国市場で競争していくことになります。
製造業ってほんと、大変ですね。