貴志祐介「硝子のハンマー」

硝子のハンマー (角川文庫)

硝子のハンマー (角川文庫)

監視カメラの設置された廊下、暗証番号が必要なエレベータ、秘書のいる受付という十重二十重の不可能状況で、介護会社の社長が殺された。唯一犯行が加納だった専務が逮捕されるも、凶器が発見されていないなどの疑問も多い。専務の家族に依頼を受けた弁護士の青砥順子は、防犯コンサルタントの榎本の助力のもと、密室を破ろうといろいろな可能性を検討するが・・・。
凄く面白かった。順子さんのトンデモな珍推理(w や榎本のセキュリティ方面からの検証も楽しかったし、提示される真相にもそれに至る伏線にも過不足ないし、ものすごく真っ当なミステリだと思います。500ページ以上あるけど、リーダビリティ激高なのですらすら読めたよ。
榎本と順子さんの活躍は、今後も追ってみたいですね。