我孫子武丸「殺戮にいたる病」

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

id:novedriveの推薦で読んでみました。
永遠の愛を求めて猟奇殺人を繰り返す蒲生捻、息子が犯人じゃないかと疑う母親、犯人を捕まえようとする樋口、の三人で視点を変えながらある連続殺人事件を綴ったサイコホラー風ミステリ。ちょっとネタバレするかも。
ミステリ部分よりも小説部分がよかった。
この書かれ方してる時点でそのトリックは疑うし、同様の手法で読者に衝撃を与えることのみを突き詰めた作品を読んでたりするけどまただまされてしまったw 解説でも語られる”家族”や”母子癒着”といったテーマを見せる手法としてこのトリックを用いたところが物凄くうまいと思いました。
しかし、このグロ描写はちょっとやりすぎな気が・・・