桜庭一樹「荒野の恋 第一部catch tha tail」
荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)
- 作者: 桜庭一樹,ミギー
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2005/05
- メディア: 文庫
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恋愛小説家の父親を持つ山之内荒野は中学の入学式の日、一人の少年と衝撃的な出会いをする。始めは吊り橋効果かもしれなかった荒野のドキドキは次第に大きくなっていった。「恋ってなぁに?」ようやく捕まえたそれのしっぽを、振り回されながらも離さないように走り始めた少女と恋の物語。(/ー\)キャッ。書いてて恥ずかしくなってきたw
桜庭一樹が書く”現実と戦う少女”に恋ですよ。この時点で最低でも傑作になることは確実です。物凄く(・∀・)イイ!。瑞々しい心理描写や女性作家ならではの感性などが全ていい方向に作用してて、いままでこういうの書いてないってのが不思議なぐらいです。初々しい恋を素敵なだけのものとしないで、それがもたらす痛み・苦しみなどの「きれいなだけじゃない感情」をしっかり書いてるのもポイントですね。こういうの書くから表現が立体的になるんですよ。文学的ですらあります。
第二部は今年の秋、14歳になった荒野の話ですか。物凄く楽しみにして待ちましょう。
(´-`).。oO(今日は萌えとか言わずに乗り切ったぜぃ)