桜庭一樹「GOSICK」

GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

第一次世界大戦後のヨーロッパの小国が舞台。謎の多い貴族の娘・ヴィクトリカを探偵役に、帝国軍人の三男で留学生な九条一弥をワトソン兼(頼りない)ナイト役にしたミステリ風なライトノベル。普通に面白い。
ミステリとしてみるといきなり容疑者が絞られたり展開が読め読めだったり、決して褒められた出来考えじゃないけど、たぶんそんなこと考えながら読む小説じゃないよね。ヴィクトリカのキャラ立ち命な作品だと思って萌えながら読むべきでしょう。してみると、ヴィクトリカの「西洋人形のような外見で、パイプを燻らし老婆のようなしわがれた声でしゃべる」という設定は(俺にとって)いい方向に作用してるようです。久米田康治が言うところの『玉にキズ萌え』だねw
これはこれで普通に面白い。しかし、「赤×ピンク」や「砂糖菓子の弾丸〜」みたいな現代を舞台にした”現実と戦う女性”の話の方が好きだ、ということは明記しておきます。
(´-`).。oO(どうでもいいけど、このあとがきは気合を入れすぎでは?)