家事屋「わたしと先生の幻獣診療録」1,2巻
- 作者: 火事屋
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2018/11/05
- メディア: Kindle版
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これは人々がまじないの術を忘れ
幻の生き物たちは消えゆき
そして科学の光が世界を照らし始めた頃の物語ー
科学が魔術を上書きしようという中世ファンタジー世界で、古の魔術師見習いのツィスカと獣医の先生が幻獣を治療する話です。この間の「竜と勇者と配達人」がファンタジー中世を社会学で曲解した*1作品とするなら、本作はファンタジー中世を科学で曲解した*2作品となります。
なお、科学設定は割とがばがばで、先生やツィスカの理論は「?」となることが多いです。科学考証に重きを置くSFの一種としてみると厳しいですが、きっとそんな見方は誰も望んでないでしょう。ゆるめなリリカルファンタジー世界で、ツィスカを愛でつつ成長を見守る作品になるのでしょう。
してみると、ツィスカが可愛いのですべてオッケーです。
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読書メモと割り切って淡々と更新してみることにしました。
グレゴリウス山田「竜と勇者と配達人」1巻
竜と勇者と配達人 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: グレゴリウス山田
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/02/17
- メディア: Kindle版
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なかなかおもしろかったです。勇者や魔法使いといった職業や、セーブポイントなどのRPG概念から発したファンタジー中世と、リアルな歴史の中にある中世をごちゃごちゃと混然した作品になります。歴史考証もかなりしっかりしていて、ドラゴンを退治する勇者パーティーを捕鯨船に見立てて解体したあとの竜の処遇まで考察してます。そういったファンタジーよりの回があるかと思えば、中世のPaper(羊皮紙とか)事情に焦点を当てたリアル寄りの回があったり、振れ幅が大きいのが良いですね。RPG概念をメタなネタにしつつ歴史考察するというのはなかなか珍しい作品だと思います。冷蔵庫替わりにブラック企業に使われる氷の魔術師が面白かったです。
続きも読みます。