恩田陸「夜の底はやわらかな幻」

夜の底は柔らかな幻(上) (文春文庫)

夜の底は柔らかな幻(上) (文春文庫)

夜の底は柔らかな幻(下) (文春文庫)

夜の底は柔らかな幻(下) (文春文庫)

架空の土佐を舞台にした、和式ホラーでした。魅力的なキャラクターと丁寧に構築された世界は素晴らしく、引き込まれて読んでたのですが・・・ラストで「あれ?」となるいつもの恩田陸ホラーな感じでした。恩田陸の作品は結構読んでるから、中盤以降は面白さと同時に嫌な予感もしてたけどね。
風呂敷を広げて広げて、面白そうな要素をちりばめて、いきなりそこに火をつけるようなことをされたら確かに驚くけど・・・。期待してるのはそういう驚きじゃないんだよな。