野村美月「春追町には、ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と」

野村美月ライトノベルから離れたのか・・・。
大学受験に失敗し、いろいろうまくいかない中で一人暮らしを始めた近藤春近は、眠れなくて散歩に出かけた深夜の公園で大きな白い犬を連れた人妻、ひまりさんに出会い恋に落ちた。ひまりさんと、ひまりさんの旦那と同名のサモエド犬「有海さん」と出会い、春近の大学生活は少しづつ変わっていった。みたいな感じです。
ひまりさんの旦那さんはどういうわけか犬に姿が変わっていて七夕の日だけ人間に戻るようですが、この設定にかんする説明はおそらくないのでしょう。透子先輩が髪を食べるのと同じような感じで、きっとそういうものなんです。でもこの設定ならライトノベルでやればいいんじゃないかな。
文学少女」シリーズほど重くなく、ゆったりとした空気が心地いい作品でした。