大塚志郎「びわっこ自転車旅行記 滋賀→北海道編」

びわっこ自転車旅行記 滋賀→北海道編

びわっこ自転車旅行記 滋賀→北海道編

素晴らしい。
漫画家志望の五百住志歩(18歳)は、漫画の投稿に行き詰まり悩んでいた。もっと人生経験を積むべし。しかし、何をしたらいいかわからない。それを見つけるために、進学する気もなくバカ体力はあったシホは、高3の夏休みを使った超長距離自転車旅を決意した。実家滋賀から北海道への日本縦断!シホの阿鼻叫k・・・夏休みと人生経験はどうなる。というお話です。
これほど自転車旅に出たくなる漫画はかつてないです。これはすごい。
もちろん本作も「びわっこ自転車旅行記」の例にもれず、甘い装備や峠の厳しさ、照り付ける真夏の太陽、野宿のストレス、そして一人旅の孤独感など、辛く苦しい描写が満載です。いくつものトラブルを乗り越えて少しずつたくましくなるシホは、いくつもの忘れがたい景色を通り過ぎ、日本の最北端、宗谷岬を目指す。もう素晴らしすぎる。いいなぁ。俺もこんな旅がしたい・・・。
この間の300kmブルべはなんか違うと感じたけど、自分が自転車に求めてるのは旅だったのかも。