恩田陸「夏の名残の薔薇」

夏の名残りの薔薇 (文春文庫)

夏の名残りの薔薇 (文春文庫)

不思議なお茶会が開催される嵐の山荘ものになります。そうはいっても、作者が恩田陸なので、論理より幻想的な雰囲気を楽しむ感じになります。してみると本作、なかなかすごいです。記憶の買い残がテーマになっていることも相まって、どこまでが現実でどこから妄想なのかあやふやな、幻想的で退廃的で妖艶な雰囲気は素晴らしいの一言です。
例によって〆は微妙です。