近藤史恵「EDEN」

エデン

「サクリファイス」→の続編にあたるロードレースミステリです。
自転車レースの最高峰、ツールドフランスを舞台にただ一人の日本人として参加している白石。チーム消滅の危機、黒い陰謀とアンフェアな取引、チームや選手間の駆け引き、そして付きまとうドーピングの影。三週間をかけてフランスを駆け抜け、３５００キロを走り抜ける過酷なレース、それは楽園なのだろうか。という話。
本作はミステリ要素は薄くてスポーツ小説よりです。小説としての完成度は前作「サクリファイス」のほうが高いと思いますが、それでもものすごく楽しめました。１年前にロードバイクを手に入れてから、すっかり自転車クラスタ(ロングライド属ツーリング派)になってしまったので、小説読みとして客観的な評価はできません。
自転車クラスタなら読んで損はないです。続きも読みます。