長谷敏司「円環少女13 荒れ野の荒野」

完結。
再演世界を固定させるために<<増幅器>>を未来に送ろうとする舞花とアンジェッロッタ、それを阻止しようとするきづなとメイゼルの対決がメインになります。それ以外にも、クライマックスにふさわしく、そこらじゅうでテンション高いやり取りが繰り広げられています。SF的に緻密に設定された魔法の設定もさることながら、それに対峙する治安機構や社会、そしてそれぞれの信念と信仰を試される一人ひとりの登場人物まで、見所がありすぎる最終巻でした。
ライトノベルの歴史に残る素晴らしい作品だと思います。読めてよかった。
「どうせ神サマなんて信じてないんだ。人間を信じられずに、何を信じるんだ」