恩田陸「夢違」

夢違 (角川文庫)

夢違 (角川文庫)

夢を映像として記録する「夢札」という技術で、他人の夢を見て診断する「夢判断」を手がける浩章が見たものは現実だったのか?夢酔い――夢と現実の境が曖昧になった結果の、職業病のような白日夢だったのか。死んだはずの女性の影と、恐怖で集団催眠のような状態になった小学生の見る夢。集団ヒステリーだと思った事件は次第に大きくなり、浩章は事件を追っていった。
夢と現実が曖昧な、幻想的な雰囲気が素晴らしい作品でした。この系統の恩田陸作品によくあるように、伏線が放置されてたりラストが唐突だったりします。でも関係ないよね。恩田陸幻想小説は雰囲気を楽しむものだからw ついでにオチのがっかり感も楽しむものだから(違
なかなかよかったです。