いい機会なので浦和レッズの問題を考えてみましょう。
今回は上から考えていくか。まずはJリーグ。対応としてはパーフェクトでしょう。これまでの歴史にない無観客試合という厳しい措置を取ったことで、Jリーグとして差別は許さないという力強いメッセージが出せました。後述の浦和レッズの対応が変わったのも、Jリーグの断固とした姿勢があったからでしょう。ならず者は追放し、不正は許さない。こういう事件ではこの姿勢こそが一番大事なんですよ。浦和レッズの規模で1試合無観客だと、1億円くらいの損害でしょうか。
次に浦和レッズ。問題となる横断幕を試合終了まで放置した、「差別の意図はなかった」という首謀者の戯言をそのままJリーグに報告するなど、初期対応としては全くのダメダメでした。ですが、Jリーグや世の中の反響の大きさから、自身の対応を変えた点は大きく評価できます。首謀者は無期限出禁、サポーターの横断幕やフラッグも無期限禁止。そして無観客試合を通して「sports for peace」もちゃっかりアピールする。初動はダメでしたが、その後の対応はいいものだったと思いますし、こういう方向転換がきちんとできる組織だということは誇るべきことでしょう。明らかにダメな方向に投資を続けて爆死する企業とはくらべm(ry
Jリーグ浦和レッズの対応はパーフェクトではないですが、十分に賞賛されるべきだと思います。
人でも組織でも、最初の失敗は致命的ではないです。でもそれを隠そうとして、もしくは間違いを認めずに突き進んで、ダメになっていくのです。