岡田麿里「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。上 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
- 作者: 岡田麿里
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/07/29
- メディア: Kindle版
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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。下 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
- 作者: 岡田麿里
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/07/29
- メディア: Kindle版
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アニメは見たことあります。アニメの内容的に内面描写がしやすい小説のほうがいいだろうと、また作者がアニメの脚本家?だということで、小説も読んでみました。やっぱり小説のほうが好みですね。つるこやぽっぽといったアニメでは影が薄かった(この二人はアニメでももう少し描写するべきだった)人物の内面描写がしっかりされています。
窮屈きわまりない現在と、何でもできるつもりで何もできなかった過去をめぐる、ひと夏の再生と喪失の物語。非常に面白かったです。こういう青春小説すきなんだよね。
どうでもいいけど、作者の岡田麿里、ものすごく露悪的な文章を書く人でびっくりしました。
女性器をわかりやすくデフォルメした<<色欲>>は、くぱぁくぱぁと開いたり閉じたりを繰り返す。そいつらを片っ端からさくさくと殺し、ついでにさくさくと時間を――高校一年の夏を、ただひたすらに浪費していく。
くぱぁくぱぁに蝉が鳴く。暑い。