桜庭一樹「伏 贋作里見八犬伝」

伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)

伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)

記念すべきkindleで最初に読んだ小説となりました。
江戸の町にはそぐわない、いかにも山出し風の娘といった浜路は、小さな体に不釣り合いな銃を背負い人を待っていた。浜路の兄の、山のような大男である道節の提案により、犬の血を引き残虐な性格をしている伏を懸賞金目当てに狩ることにした。
伏の因果をたどる物語で、因にあたる作中作「贋作・里見八犬伝」と果にあたる伏の青年が浜路に語る物語を二本柱にしています。主人公の浜路は置いてけぼりですw 最近の桜庭一樹作品にしては珍しく、軽めの時代劇で気軽に読めるのですが、その分内容的にもあんまり話すことがなかったりします。
伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)

伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)