加納朋子「少年少女飛行倶楽部」

少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)

少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)

中学に入学し幼馴染の樹絵里に誘われて入ることになってしまった「飛行クラブ」は、何やらわけのわからない活動方針を持っていた。斉藤神こと偉そうなカミサマ先輩を筆頭に、野球部兼部の海星先輩、不思議少女るなるな、運動神経に恵まれなかった球児、腐れ縁の樹絵里とわたし、海月で構成される飛行クラブで、空を目指すことになった。でもどうやって?
という青春小説になります。ミステリ要素は皆無です。
加納朋子の書くキャラクタは、よくあるアニメのように単純にできていなくて、みんな弱かったり悪いところもある、それでも真っ直ぐな少年少女として丁寧に描かれ、そんな彼らが迷いながらも少しずつ前に進んでいく話になっています。迷いすぎて中盤までどうやって飛ぶのかわからなかったりもしますが。あと現代の青春小説なので、子供たちの名前が変ですw
物凄くストレートな青春小説でした。いいものを読んだ。