有川浩「三匹のおっさん」

三匹のおっさん (文春文庫)

三匹のおっさん (文春文庫)

還暦を迎え、会社を退職した清一だが、家族や周りの人間におじいちゃんあつかいされることには納得がいっていなかった。自分の父母のころに比べたら平均寿命も延びた。ましてや、自分は髪もまだ黒く、長年剣道をやっていて、同乗の師範まで務めているため足腰も姿勢もちゃんとしている。その自負とともに、いつもの居酒屋で飲んだくれていた近所の悪ガキ三人衆、もといおっさん三人衆で夜回りを始めることにした。
前々から、有川浩はおっさん萌えの属性がある人だとは思っていましたw
現代の時代劇とでもいうような、勧善懲悪のいいお話ばかりで、この人がこのテーマでこういう話を書いたらこれくらいのクオリティは余裕であるでしょという事前の予想通りのすばらしい作品でした。おっさんのかき分けも素晴らしく、孫の祐希くんの初々しい話も面白いです。
いい作品でした。