若竹七海「プラスマイナスゼロ」

(P[わ]1-1)プラスマイナスゼロ (ポプラ文庫ピュアフル)

(P[わ]1-1)プラスマイナスゼロ (ポプラ文庫ピュアフル)

この人の作品にたびたび登場する神奈川県の架空の町、葉崎を舞台にした短編。成績優秀なお嬢様ながらありえないくらい運の悪いテンコ、義理人情に厚い不良娘なユーリ、成績からスリーサイズまですべてが平均的なミサキの三人の女子高生が主人公です。
なんだか設定だけ見るとライトノベルみたいですが、中身は全然ライトノベルぽくないのは、若竹七海はこーじーミステリとハードボイルドの人だからでしょう。
若竹七海特有の毒テイストは控えめ。その辺はちょっと物足りなかったりします。