米澤穂信「遠回りする雛」

遠まわりする雛 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)

古典部シリーズ4作目。奉太郎や千反田えるが高校に入学してからの一年間を、7つの短編で書いています。一年をかけての人間性の変化、そしてなにより奉太郎の内面の変化を丁寧に描写していて、短編の集合体に意味を持たせる日常ミステリの作法を青春小説に応用する手法が見事です。
あと千反田えるが可愛ええ(*´Д`*)。