歌野晶午「ハッピーエンドにさよならを」

ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)

ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)

バットエンドで統一した短編集。最近は本業のプロデューサー業で萌えを過剰摂取気味なので、バランスを取るために読んで見ました。西澤保彦みたいな真っ黒で嫌な話を期待してたのですが、そこまで読後感悪い作品ではなかったです。
一番気に入ったのは「永遠の契り」です。憧れのハヤサカさんが、ノートを借りにこの部屋にやってくる。これは夢なのだろうか。お土産にケーキを持ってきたの。よかったら食べていかない。といったそれなんてエロゲな話をラスト1ページで強引に叩き落とすさまは爽快ですw 10ページにも満たない短編で、質的にはもっと面白い短編もたくさん合ったのですが一番印象に残りましたw