桜庭一樹「荒野 12歳 ぼくの小さな黒猫ちゃん」

荒野 12歳 ぼくの小さな黒猫ちゃん (文春文庫)

荒野 12歳 ぼくの小さな黒猫ちゃん (文春文庫)

荒野の恋 第一部 catch the tail」の焼き直しです。桜庭一樹の作品の中で一番好きだったりします。
「恋」を真面目に、しかもいいところだけじゃなく湿っぽいところまで描写していて云々というのも(荒野の恋の時にそんなこと書いた気がするので)置いといて、“ここではないどこか”を目指す悠也が俺の心を捕らえましたw

「−−遠くに行きたいんだ」
「遠くに行きたい、何も所有したくない。それって人間の一つの本能だと思う」
「何が待っているかわからないからこそ、そこは荒野なんだ」

・・・。タイムリーやな。
GOSICK」ほどイラストが重要な作品じゃない*1とはいえ、あのイラスト結構好きだったから「荒野の恋 第三部」が出ないのがちょっと残念です。あと荒野が可愛い(*´Д`*)。

荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)

荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)

*1:イラストのない「GOSICK」はさすがに駄目だと思います