石持浅海「心臓と左手」

心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)

心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)

「月の扉」で名前すら明かされないまま探偵役をこなした通称「座間味くん」と、事件を担当した警視庁の大迫刑事が一緒に飲みながら話す、すでに終わった事件を適当に想像するという、酩酊推理ものの短編集になっています。
伏線と論理展開しかないような短い話ばかりなのですが、それぞれのミステリ部分がしっかりしているので楽しく読めました。
もうちょっと料理と酒をおいしそうに描写して欲しかったですね。