うえお久光「紫色のクオリア」

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

鞠井ゆかりはかわいい。鞠井ゆかりはきれいな紫色の瞳を持つ。鞠井ゆかりニンゲンがロボットに見える。それは、どうしても変えることのできない、彼女の絶対条件。――そしてあたしは、そんな彼女の友だち。
というライトノベルっぽい話が、量子力学的解釈や哲学的解釈を駆使する認識論になっていきます。ライトノベルの皮をかぶったかなり本格的なSFで、こういうのずいぶん久しぶりに読んだ気がします。
あさっての方向に暴走していく物語が面白かったです。