長谷敏司「円環少女10 運命の螺旋」

核を手に入れた<九位>に対抗するため開かれた会議で、<公館>やヨーロッパの魔法使いたち、<協会>の主流派以外の魔法使い勢力の前で、メイゼルが語りだす。円環体系世界で革命を起こそうとした一人の最高位魔道師の戦いと、イズーリ戦争と呼ばれる世界を変えた戦争の顛末を。
グレンやアンジェロッタがかすんで見えるほどのイズーリの戦いがまずすごいです。魔法消去を気にしなくていい環境で、最大の火力を持つと言う円環体系の高位魔道師同士のぶつかりあいのテンションはすさまじいものがあります。それに続くメイゼルの法廷もまたすごい。というかえぐい。メイゼルの性格がちょっと歪んでるのに、キャラ付け以上の意味があったというのは驚きでした。孤高のロリサドデレはだてじゃないねw
それはそれとして、この期に及んでまだフラフラする仁にはちょっとイラつきました。