黒田研二「カンニング少女」

カンニング少女 (文春文庫)

カンニング少女 (文春文庫)

高校三年生の玲美には、なんとしても名門の馳田大学に入らなければならない理由があった。馳田大学に通う姉が命を落とした理由を、研究室の関係者がつかんでいると踏んだからだ。かくして、玲美とその友人たちは、研究室の人に話を聞くために入試でのカンニング作戦を決行した・・・。
えーと・・・。そんなことしなくても話くらい聞けるだろ、とかストーリー展開には突っ込みどころがかなりありました。カンニング技法も某作品*1とコンパチだし・・・。
ということで、コンゲーム小説としてみたらイマイチな作品ですが、青春小説として読めば十分に楽しめる作品でした。友達の役に立ちたい一心で頭と体を使い、時に危ない橋を渡る仲間たちの姿は読んでて気持ちよかったです。さわやかなラストもよかった。

*1:五十嵐貴久「Fake」