業界再編?

何の義理もないけど、アニメ業界について少し考えてみました。きっかけは英アマゾンと日アマゾンの価格差です。こんだけ違ったら「何で?」って思うよね。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/27/news020.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/10/news091.html
えーと、このビジネスモデルは破綻して当然だと思います。TVで放送してお金を出す気になった一部の人だけに数万円でDVDを売りつける、なんてモデルがこれまで続いていたことが逆に驚きです。こんなシステムは間違いなく破綻します。ファイル交換ソフトとか関係なく。だって制度がばかげてるもん。日本で買えば数万円、英アマゾンで買えば2千円とかいう現状が明らかになって、崩壊速度は速まったと見るべきでしょう。
では、このシステムが崩壊したら何が起こるか。まず制作会社が何社か飛びます。作る能力はあっても売る能力がないところからつぶれていくでしょう。一時的に供給量も減ります。ここまでは間違いなく起こる。
でもそんなに悲観した状況ではないと思ってます。理由は一点。需要があるからです。今回の英アマゾン騒動を見てわかるとおり、適正な値段ならDVDを買いたい、ぼったくり価格じゃなければアニメを見るために多少のお金を払ってもいい、という層が間違いなく存在しているからです*1。格闘技サークルの後輩にもいますw そして、需要があれば必ず供給が生まれて、市場が出来ます。
そもそも地上波テレビが斜陽の業界だから*2、この不況はTVに頼らない新しいビジネスモデルを構築する、大きなチャンスではないかと思っとります。アニオタなんてみんなPC持ってるから、地上波じゃなくても、ituneかニコニコあたりで低解像度低価格(レンタル料金くらい?)配信に変えても宣伝効果はそこまで落ちないでしょう。その上で、英アマゾンくらいの適正価格(1500円くらい?)でDVDを出していけばいいんじゃないかな。価格が下がれば需要が増えるから、売上額でも前より増える可能性だってあります。(増えなくてもTV屋の搾取がなくなればその分現場に金が回ります)。
素人考えだから穴はいくらでもあるだろうけど、広告代理店とTV局に半分くらい制作費を取られる状況と、一部のヲタだけから金を取る歪な市場は、この不況をチャンスだと思って一度壊してもいいのではないでしょうか。