森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

恥を知れ。しかる後に死ね。
森見登美彦の分身のような、自己正当化と詭弁が愛らしくあふれる男汁がむさ苦しい男子大学生と、ちょっと天然な黒髪の乙女で視点を切り替えながら話は進みます。
驚くべきは、黒髪の乙女パートでしょう。こんなにかわいらしい女の子を、それも一人称で書けるとは。まあそれでも、外堀を埋め続ける主人公のほうに共感してしまうわけですがw