長谷敏司「円環少女9 公館陥落」
- 作者: 長谷敏司,深遊
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/29
- メディア: 文庫
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「男がおのれの立つところを他人に問うな。おのれの肚に聞けば足りる」
東郷先生がかっこよすぎです。
公館に火をつけて地下にもぐった<鬼火>東郷永光と<鬼火衆>を追跡し抹殺するために、仁とメイゼルも地下にもぐった。かつての<公館>の流儀を信念を持って遂行する<鬼火>に、ふらついばかりの仁が挑む。みたいな感じ。
東郷の犠牲とメイゼルの献身で仁がちょっとだけ自分を見つめる話でした。
物語的には過剰なくらい勢力が入り乱れてるから、どこかから退場させていかないと収集がつかなくなるんだろうけど、それにしても容赦ない展開です。この作品、最後にはメイゼルも死ぬような気がしてきました。容赦ないなぁ。
この重苦しい展開こそ、円環少女のよさだよね。