石持浅海「セリヌンティウスの海」
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/05/13
- メディア: 文庫
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「酩酊推理+安楽椅子探偵+自殺」という、若竹七海や西澤保彦あたりが書けばこれ以上ないくらいに後味悪くなりそうな設定なのに、さわやかな話になってます。まずそれが一番の驚きですw 新鮮で面白かったです。
自殺した人の心の暗部を覗き込むのではなく、酔いに任せて魂の暗い部分を想像するのでもなく、仲間を信じるために謎を解明する。確かにこういう設定は読んだことなかったな。
どうでもいいけど、石持浅海の本ってどれも装丁が地味すぎるような気がします。