田中ロミオ「AURA」

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

ライトノベルによくある(のかな?俺はあんま読まないけど)中二病邪気眼ファンタジー小説とは一線を画す、邪気眼の痛さに焦点を当てた邪気眼小説でした。チェーンソー男が存在しない「ネガティブ(中略)エッヂ」といえば伝わるかな?w
忘れ物を取りに行った夜の高校で、俺は、青いローブを着た魔女と出会い、共に警備員から逃げ、共に異世界のアイテムを探すことになった。次の朝、青い魔女は生徒で賑わう教室にコスプレのままやってきて、厨設定を俺に語りかけ、俺まで痛い子扱いされされるようになってしまった。みたいな。
中盤にかけての妄想戦士たちの2chのテンプレのようなありがちな厨設定にニヤニヤがとまらないし、中盤からの盛り上がりも面白いし、痛い話なのに読後感もさわやか。電波ゆんゆんで痛い子の良子(青い魔女)が時折見せる感情にも別の意味でニヤニヤ(・∀・)がとまりませんw
よく出来たラブコメであり、中二病小説であり、そして青春小説でもある。全く、すばらしいです。
以下余談

はてなの感想をチョコチョコ見てると、この作品でかつての自分の邪気眼ぶりを語るのが流行ってるみたいですが、俺は平和な高校生活をしてたし妄想戦士でも邪気眼使いでもなかったからネタはありません。数学が出来るのがかっこいいとか思って勉強してたくらいかなぁw
なんだ、今とぜんぜん変わってないじゃんwwww