二宮ひかる「ナイーヴ」

ナイーヴ 1 完全版 (1) (ジェッツコミックス)

ナイーヴ 1 完全版 (1) (ジェッツコミックス)

ナイーヴ 2 完全版 (2) (ジェッツコミックス)

ナイーヴ 2 完全版 (2) (ジェッツコミックス)

喜ばせ、期待させ、持ち上げては突き落とす。わざとやってるわけではなく、それなのにわけがわからない。たぶん、俺は、この女にはまる。みたいな。
最初は行きずりの女だと思ってた、派遣社員の麻衣子の意味不明な言動に少しずつはまっていく田崎さんの話。でも自身のなさの裏返しな麻衣子の言うことは、理解はできないけど共感はできるんだよね。つーか、こんなにえちぃ話だっけ?
麻衣子の反応が楽しい(性的な意味で)作品だけど、特によかったのは「結婚しよう」という田崎の言葉ににっこり笑って「死んでも嫌」と答えるところかな。情事のあとに「私・・・よく知らない人とゴハン食べるの苦手なんです」ってのも面白かったよ。
ちなみに10年ぶりくらいに読むのかな。感想は10年前とほとんど変わらないけど(それもどうなのよ?)、田崎さんの状況は「ありえるかもしれない未来」から「完全なファンタジー」になりましたとさ。