森奈津子「電脳娼婦」

電脳娼婦 (徳間文庫)

電脳娼婦 (徳間文庫)

官能小説じゃんwww
えーと、もちろん作者が森奈津子なので、多少のSF要素や幻想要素はあるんだけど、これは紛れもなく官能小説だと思います。電車の中で読みづらかったよww
六編収録の短編集です。特によかったのは(性的な意味ではなく)、表題作「電脳娼婦」、「黒猫という名の猫」の二つかな。特に前者の、やたらとエロくてなのに上品な描写が素晴らしい電脳空間の娼婦の話が、一瞬でチ○コがしおれるような*1ラストへと急転直下する展開が素晴らしすぎます。ネタばれになるからあまり深くは突っ込まない(性的な意味ではなく)けど、いろいろなもの*2が錯綜するバイセクシャル作家・森奈津子らしい('A`)感が楽しかったよ。
あと、これはこの分野の小説全般の特徴かもしれないけど、やたらと上品な比喩表現も面白かったです。「花芽」とか「花弁」とか「熱い蜜」とか「後方の蕾」とかw*3
「たったひとつの冴えたやり方」で変な趣味に目覚めさせられそうでした\(^o^)/

*1:それで屹立する人を否定する意図はありません

*2:受け攻めとか性別とか

*3:もちろん、全部に「性的な意味で」とつく