うえお久光「シフト1」

現実世界で眠りについた子供たちがやってくるRPG風の世界を舞台にしたファンタジー。両方の世界にゆるいつながりがあって、少しだけど知り合いもいたりして、RPGというよりはMMORPGと言ったほうが正しいかもしれません。そしてぼくはファンタジーはそんなに好きじゃありません(´・ω・`)
もうちょっと導入から説明してほしいぜ、とか第二章っていらなくね、とかいろいろと思うところはあるけど、三章あたりから面白く読んでました。でもなぁ。『シフト』した世界とこっちの世界の時間の進み方が違うっていう設定はどうなんだろう。向こうで一日過ごそうと三ヶ月過ごそうと、こっちでは一夜の夢でしかないんだぜ? これじゃあ現実世界で時間の同期が取れるわけないし、向こうでの知り合いと向こうの話をすすのは絶対に無理でしょ。普段こういうことをカッチリ決める小説ばっか読んでるから、この点がものすごく気になってしまった。