米澤穂信「クドリャフカの順番」

クドリャフカの順番 (角川文庫)

クドリャフカの順番 (角川文庫)

ついに始まった神山高校文化祭、通称カンヤ祭。文集「氷菓」を売ることになった古典部だが、手違いで発注数を間違えてしまった。山のように積まれた「氷菓」を前に途方にくれる奉太郎。一方、宣伝がてら文化祭を楽しむ里志と千反田えるは、暗躍する一人の怪盗の話を耳にする。みたいな。
古典部の四人で視点を切り替えて綴る文化祭描写が楽しそうな、古典部シリーズ最新作。ミステリ的な読み方もできなくもないけど、それよりも青春小説と読むべきでしょうね。無力感ややりきれなさを感じさせつつも、さわやかな話になっています。
それはそれとして、千反田えるの一人称はやばいくらい萌えるね(*´Д`*)。