安孫子竹丸「弥勒の掌」

弥勒の掌 (文春文庫)

弥勒の掌 (文春文庫)

高校で教師を務める辻の妻が失踪した。自身の浮気により夫婦仲が冷めていたとはいえ、突然失踪した妻の行方を追っていた辻はやがてある宗教団体にたどり着く。愛する妻を殺された刑事の蛯原は、妻のはまっていた宗教団体に殴りこむ。二人は共同して宗教団体を調べ始めるが・・・みたいな。
うーん、うまくまとまってるけど、ラストで受ける衝撃は少ないかな。こういう構造で綴ってる時点で疑ってかかるしね。事件の境界条件もあやふやだし、物語り全体を通して謎というほどの謎はないし。
真相よりも、探偵役をそこに持っていったことが一番の驚きでしたw