山本弘「シュレディンガーのチョコパフェ」

シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)

シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)

(物理学的な意味で)ハードなSFの短篇集。7編収録。なんだか、アイデンティティを相対化する話が多かった気がします。あ、だからシュレディンガーなのかw
オタカップルのデート話が気づいたら量子論的な確率空間に行っちゃう表題作「シュレディンガーのチョコパフェ」、人工知能の逆、天然無能を扱った意識と自我の話「7パーセントのテンムー」の2作がよかったかな。量子論的多重世界に関しては、もっとぐねぐねして幻想的なのがいいです。叙述が全部疑わしくなるレベルのw